デザイナーになるのに特別な資格は必要ありませんが、レイアウトに法則があるように、配色にもパターンがあります。
簡単そうに見えて意外と難しいのが、色の組み合わせ。
実践で繰り返し作ってきたので、だいたいの配色は自力でできますが、初心に帰ってスキマ時間に独学で学習し、カラーコーディネーターの検定(スタンダードクラス)を受験してみました。
カラーコーディネーター検定の種類
カラーコーディネーターは、インテリアや商品開発、建築などの分野でニーズが高い資格です。
検定の種類は2つあります。
スタンダードクラス | 日常の色彩に関する基礎的な知識 |
アドバンスクラス | スタンダードクラスの知識+ ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識 |
「背景はこの色で、文字はこの色で、イラストはこの色で」と注文されて、忠実に再現してみると、とてつもなく落ち着かない紙面になることがよくあります。
最適な色数、色相、色のトーンを考えずに製作するとそうなります。
カラーの知識は、これからデザインを学ぶ方はもちろん、お店の広告を依頼する側にとっても役立ちますので、興味がある方はぜひ最後まで読んでいただければと思います。
出題範囲

検定では、東京商工会議所編の公式テキストに該当する知識と応用力が試されます。
公式テキストは高いので、メルカリとかで安く買えないかな?と思うかもしれませんが、2020年度から試験の形式が変わっていますので、間違って古いテキストを買わないように注意してください。
テキストは東京商工会議所から直接購入するか、Amazon、楽天booksでも販売しています。
カラーコーディネーター検定試験の合格率
試験は選択式で制限時間は90分、70点以上で合格です。
試験の合格率は以下のとおりですが、2020年は制度改定の年だったので過去問題がなくて難しかったのかも?
2020年度(令和2年) | 72.3% |
2021年度(令和3年) | 83.4% |
2022年度(令和4年) | 79.2% |
テキスト前半は、光の反射、光の波長の色、トーン(色調)と色相(ヒュー)の違いなど、ひたすら用語の暗記です。
試験はひっかけ問題があるので、読解力とスピードが試されます。


テキストでは、「色は光がなければ見えない」という原理から、太陽から視神経、水晶体、瞳孔、視細胞、神経についてのメカニズムについても触れています。
色の勉強で目の構造は関係なさそう、とタカをくくっていたのですが、しっかり試験に出ましたので、手を抜かずに勉強しとけばよかった…と後で思いました。
どうにか合格できましたが、結構難しかったです。
カラーコーディネーター検定を独学で学習する
独学なら公式テキスト1冊を暗記する勢いで、2回以上最後まで読めばバッチリです。
流し読みではなく、ノートにわかりにくい用語を書き出して、自分で説明を書き込んでいきました。人に見せるわけではないので、少々雑でもいいです。
パソコンやタブレットと違って、手で書くとスピードが落ちるし肩もコリますが、確実に覚えるために、アナログで学習しました。

テキストは190ページくらいなので、試験の3ヵ月前から毎日3ページずつ勉強しよう
最初でスケジュールを立てましたが、途中でサボり癖が出てきました。
納期がある仕事はちゃんとやろうと努力するのに、誰にも怒られない勉強はつい手を抜いてしまうんですね。
ひどいときは2週間テキストを開かない時期もありました。
ちょっとヤバイです。
遅れた分は最後の1ヵ月でハイスペースで詰め込まなければならず、苦痛になってきましたが「ここで諦めたらテキスト代と検定代が無駄になる」と頑張ってどうにか合格できましたが、通信講座にすれば良かったな…と思いました。
独学のデメリット
【キャリカレ】のカラーコーディネーターW合格指導講座
キャリカレでは、カラーコーディネーター(スタンダードクラス・アドバンスクラス)と色彩検定®(2・3級)のW資格取得が目指せます。
【ユーキャン】カラーコーディネート講座
ユーキャンのカラーコーディネート講座では、一般社団法人パーソナルカラリスト検定2・3級の取得が目指せます。
学んだ知識を活かせば、似合う色がわかるようになり、毎日のメイクが楽しくなるのはもちろん、アパレル業界やメイク業界などで接客をする方にもおススメです。
「生涯学習のユーキャン」資料請求プログラム(無料)
試験は年2回(7月・11月)、年齢・学歴等の制約はなく、どなたでも受験できます。
一般職や営業でも、色の知識は役に立つ

服やメイクの仕事はもちろん、インテリア関係、WEBサイト作成、広告業など、あらゆる場面で知識が活かせます。
小規模店舗だと店内装飾を外注せず、スタッフが自作することが多いですし、営業でも、効果的に色を使った読みやすい資料作成ができるようになると、受け取った人に読んでもらいやすいというメリットがあります。
見るだけで楽しい配色アイデア帳
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