デザインのご依頼をいただく時、手描きのイラストだったり、文章だったり、いろいろなパターンの指示書をいただきます。

キッチンカーの旗を、僕達でデザインしたのでそれを作ってほしい!
確認すると、のぼり、横断幕、タペストリーのフルセットで、簡単なイメージ画かな?と思っていたら、デザインはほぼ出来上がってる感じ。
スムージー屋さんのタペストリー
そのまま印刷できそうな出来栄えでしたが、ワードで作られたJPEG画像でした。解像度が低く、拡大印刷するとモヤモヤになることは確実でした。
解像度の問題だけでなく、縫いしろの不足や、断裁部分ギリギリに文字があったり、背景が切れているところを伸ばしたり、文字サイズ、行間、全体的に調整が必要なので、イラストレーターで再レイアウトしました。
あとから飾り付けをしていくので、とりあえず一旦シンプルに。

顔写真は光の加減で色味がバラバラ、右端の方は顔幅が細くなって歪んでいたので、顔写真だけ別にもらって画像をレタッチ。
みんな肌は綺麗だから、美肌加工はしなくてヨシ!
顔がこんなに全面に出ているタペストリーは珍しいので、これを生かすには周りも賑やかにしないと負ける!と思ったので果物を散らしたり、手で感情表現してみました。


キウイは使ってないので、バナナ、いちご、小松菜、レモンを使っているのでその中から選んで〜。
小松菜をかわいく見せる方法ってある?とりあえず握らせてみました。
まるかじりする人みたいにしてゴメンね。

拡大すると顎のエッジがガタガタになっていたので、それも綺麗に整えました。
パソコンやスマホの画面で綺麗に見えていても、拡大印刷した時に「なんか変?」とならないよう、画像を原寸近く拡大して、遠くから歩きながら見て確認します。
スムージー屋さんののぼり
のぼりのビフォアー・アフター。
フリー素材を使うのはいいのですが、外枠の線がある絵と、ない絵が混ざっていると、浮いた感じがするのでイチゴは外しました。
バナナの顔の圧がすごい。

横断幕は、ハトメと縫製ラインに文字がかからないように
横断幕のビフォアー・アフター。
横断幕は、周囲にハトメ穴があきます。ハトメ=鳩目で、紐を通す穴を金具で補強したものです。
縫製ラインもイメージとして追加していますが、ハトメと縫製ラインに文字やイラストが重ならないように、気をつけてデザインします。

タペストリー
くまのタペストリーのビフォアー・アフター。
イメージ画と仕上がりサイズの縦横比率が全然違ったので、データを作る前に確認。
赤と黒のペンキが飛んでいるところが斬新(?)だけど、ちょっと色が強すぎるので変えます。
クマの耳は、スパーンと切った輪切りのバナナだそうです。ゆるかわいい。
バナナを大量に配置してみたり、躍動感を出してみたり、試行錯誤していたら意味が分からなくなってきたので、最初に戻ってバナナ2本になりました。

一度に4種類作るのは結構時間がかかるのですが、お客様のレスポンスが早かったのと、目的とキャッチコピーが明確、情報量が多かったので最短納期で作れました。
4点データ作成で14日+製造期間約7日程度です。
逆に、製作中に方向性に迷ったり、連絡が途絶えたり、他の物が追加になったりすると、納期通りに仕上げるのは難しいです。
デザインが決まったら専門の業者に印刷を依頼して、耐久性のある素材を指定します。リーズナブルな価格で1枚から注文が可能で、仕上がりも綺麗です。
製造が完了し、納品したところでお仕事は一旦完了ですが、インスタでは元気いっぱいの皆さんの様子が見れて、見ているこちらまで楽しくなります。
名古屋に行ったら「日本一元気なスムージー屋さん」をぜひ探してみてください!

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